昭和50年代より入居が始まった向島ニュータウンですが、当時、医療機関が空白状態だったこの地域に、私の父である初代院長が旧さいわい病院を創立しました。

旧さいわい病院は、昭和59年の開院以来30年間「地域に寄りそう患者さまのための医療」として展開していましたが、平成26年7月に、地域の医療課題により明確に取り組むべく「医療法人健幸会むかいじま病院」として名称を改め、新たにスタートしました。おかげさまで令和6年7月で10周年を迎えます。

「医療法人健幸会むかいじま病院」では、地域のかかりつけ医としてはもちろん、プライマリーケアで来られた患者さまに対して適切な診断を行い、専門的な治療が必要な場合は専門クリニックの紹介、高次救急医療に対しては近隣の救急病院と連携など、適切な医療を提供できる体制を整えています。

時代が進むにつれて高齢化問題が加速し、疾病構造も多様に変化を続け、様々な慢性疾患を抱える患者さまがあとを絶ちません。そんな中、当院の医療体制も時代と共に変化を求められています。

外来では、主に高齢者の糖尿病、高血圧といった生活疾患病を中心とする慢性疾患の健康管理や、慢性的な疼痛のコントロールなど、多種多様な対応ができるよう医療体制を整えています。また、病棟では入院している慢性期、療養期、回復期などの患者さまに対し、治療を終えたあとのリハビリの実施や、在宅復帰への医療・介護サポートに力をいれています。

今後も地域が抱える高齢化問題に対して、むかいじま病院での医療提供をはじめ、さいわい介護センターでの介護事業、健幸プラスでの配食サービス、訪問看護といった在宅療養に至るまでの包括的な支援体制の強化に取り組んでまいります。

初代院長が志した信念に今一度立ち戻って、向島の地域に暮らす人々の健康と幸せを支える一因となれるような医療法人を目指します。

「医療法人 健幸会むかいじま病院」は、地域の多くの方が訪れやすい空間づくりなども展開し、これからも地域の人々が安心、安全な日々を過ごせるように医療支援の提供に努めてまいります。